ヤマハピアノ演奏グレード2級、合格の秘訣は?
実は私、ヤマハピアノ演奏グレード2級を持っています。
2級って結構難しいんですけど、5~3級と違って過去問や対策本は出版されてないし、対策講座もほとんどないのが現状。3級までとは内容が異なる上、情報も少なくてなかなか勉強がはかどらない…なんてご相談をよく受けます。
そこで今日は、ヤマハピアノ演奏グレード2級の内容や審査ポイント、体験談をまとめておこうと思います。
ヤマハピアノ演奏グレード2級 試験内容
ヤマハピアノ演奏グレード2級の試験内容は、楽曲演奏(自作曲1曲・自由曲5曲)と即興演奏の2種類です。
自由曲はバロック・古典・ロマン・近現代の四期から各1曲と自由選択1曲目。自作曲と休憩(3分)を合わせて40分以内に納めます。
即興演奏は4~5個の音から成る音列が3通り提示され、そのうち1つを選んで5分程度の曲に仕上げます。即興演奏は15分の予見と試弾が可能で、五線譜にメモを取り、会場に持ち込むことも出来ます。
① 楽曲演奏
楽曲演奏は何より完成度重視です。弾ききれない大曲・難曲を選ぶより余裕のある曲を選びましょう。また、魅せ方も大切。私はスケルツォを核にして、個性や強みを生かせる曲を選びました。演奏順にもこだわり、緻密に作ったバッハで始め、軽やかなタッチをアピールできるモーツァルト、華やかに終わる自作曲で前半の〆。後半は得意な現代曲から、曲想をガラリと変えるために花火を挟んで、十八番のスケルツォ…と、緩急を意識しました。
② 自作曲
形式、スタイルは自由です。自由曲と合わせて40分に納まるならば長さも自由です。自作曲もまた演奏の完成度が求められますが、3級の自作曲とは違い、講評時に作品の構成や作曲技術についての言及が目立ちました。ちなみに私の作品はショパンのバラード風でコーダにテクニックを見せられるような形にしましたよ。
③ 即興演奏
音列即興は5〜3級の即興bに似ていますが、より自由度が高くなります。古典風に作ったり現代曲にしたり、クラシックのスタイルから離れることも出来るので、得意な形式で仕上げましょう。私はロンド形式でノクターン風にまとめました。
3題ありますがそれぞれ長調・短調・無調向きの音列です。臨時記号があまりついていないので、比較的調号の少ない調から始められます。
構成や演奏も完成度が求められるので、一番余裕を持って準備したい項目です。
ヤマハピアノ演奏グレード2級 試験当日の流れと演奏例
参考までに私の受験内容を載せておきますね。
(受付、予見・試弾)
- 即興演奏
- バッハ:フランス組曲より アルマンド、サラバンド、ジーグ
- モーツァルト:ピアノソナタKV576 第1楽章
- 自作曲:夜のバラード
(休憩)
- 一柳慧:インターコンツェルトより 予感
- ドビュッシー:花火
- ショパン:スケルツォ 4番
(講評)
参考になりましたか?
ヤマハピアノ演奏グレード2級、2019年度は合格者計3名(受験者数は非公表)となかなかの難関で、何度もチャレンジされている方も少なくありません(恐らく全国で120名程度なのでは?)。
この記事が少しでも参考になればいいな…と思いますが、もし、もっと詳しく知りたい!という方は、お手伝いすることもできますので、メールフォームからご連絡くださいね♪
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