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クラシックのすすめ②〜恋愛編〜

敷居が高い、つまんない…なんて言われることもあるクラシック。たしかに飛び込むには勇気がいるけど、ちょっと聴いてみたい気もする。でも何を聴いたらいいの?そんな風に悩んでいる方に、オススメのクラシックの名曲をご紹介します。

シーンや気分別に選曲しているので、ぜひ今の状況や心境に合った曲から聴いてみてくださいね!

恋愛で○○な時に聴きたい3曲

恋って凄いですよね。初めて会った瞬間に恋に落ちる時も、なんだか良いなぁと思っているうちに好きになる時も、相手を見ているだけでキュンキュンして気分が良くなる。自家発電でこんなにエネルギーを放出できるって、凄いシステムだなぁとつくづく思います。

さて、第1弾は仕事編として「仕事で○○な時に聴きたい3曲」をご紹介しましたが、第2弾は恋愛編。またシーン別に3曲を選びましたので、是非聴いてみてくださいね。

恋に落ちた時

映画「パガニーニ〜愛と狂気のヴァイオリニスト〜」という映画があります。“悪魔に魂を売った”とさえ言われた天才ヴァイオリニストのパガニーニが、ロンドンデビューを控えて滞在した指揮者宅で娘のシャーロットと出会い、徐々に惹かれあっていくというストーリー。ロンドン公演でのアンコールで、コンサートに来ていたシャーロットを舞台に招き入れて、彼女の歌声と合わせて演奏するアリアが、今回、恋に落ちた時に聴いていただきたい曲です。

愛しい人よ(パガニーニ作曲、編曲不明)

こちらの曲はサントラの中に収録されています。パガニーニ役のデイヴィッド・ギャレットは「現代のパガニーニ」として人気のヴァイオリニストで、そのイケメンぶりも見どころなので、是非DVDを借りて見ていただければと思います。

というか、ぜひこれは動画で見ていただきたい曲です。二人が見つめ合いながら、シャーロット役のアンドレア・デックのお世辞にも上手いとは言えない歌に合わせて、ギャレットのヴァイオリンがサポートして盛り上げていく…きゅんきゅんくるこのシーンとともに味わいたい曲なのです。こちらの動画とサントラ盤はニコール・シャージンガーが歌っていて、そちらは歌唱力もバランスも良いのですが、アンドレア・デックの初々しい歌い方のほうが、初々しくて甘酸っぱくて、きゅんきゅんきます。

パガニーニ作曲のヴァイオリン協奏曲第4番第2楽章に歌詞をつけたものですが、アレンジがニュークラシックすぎて時代と合わないのがモヤモヤするんですけどね。まぁギャレットのPR曲だと思えば(この映画自体、ギャレットの持ち込み企画ですしね)…イケメンだし許しましょう。余談ですが、劇中で使われるギャレットのヴァイオリンが、5億円の名器ストラディヴァリウスというのもまた見どころのひとつです。

寂しい夜に

好きな人に会えなくて寂しくなったら、フランスの作曲家、プーランク作曲「15の即興曲集」の15番をお聴きください。

エディット・ピアフを讃えて(プーランク)

こちらは「エディット・ピアフを讃えて」というタイトルがついている通り、彼女へのオマージュ作品です。エディット・ピアフとは、20世紀中頃に活躍したフランスの人気シャンソン歌手で、当時の音楽家に多大な影響を与えた女性です。“小さなスズメ”の愛称を持つ彼女は熱烈なファンも多く、プーランクもその一人で、彼女に捧げるために作曲されました。恋い焦がれるように切なく、甘いメロディーが美しい曲で、好きな人を思いながら聴くにはぴったりです。

それともうひとつ、幼いころの牛田智大くんがこの曲を演奏しているYouTube動画を検索して見て頂きたい!この動画では爽やかな美少年が、大人〜なこの曲を演奏しているギャップもまた面白いところ。牛田くんはショパン国際ピアノコンクール in ASIA5年連続優勝して、神童と呼ばれてメディアに引っ張りだこだった牛田智大くん。2018年には浜松国際ピアノコンクール第2位(聴衆賞&ワルシャワ市長賞)に輝いたことで話題になった実力派です。浜松国際の時のショパンのバラード1番も素晴らしいので必見。

フラれてしまった時は…

始まる恋もあれば終わる恋もあり。しかも、相手から振られてしまうということも、良くあるお話。そんな悲しい夜には、ぜひこちらの曲を聴いてみてください。

こちらはチェロで演奏されていますが、原曲は歌曲。夢の中で美しい女性に魅了され、幸せと燃えるような幻想を見るが、目覚めとともに悲観に暮れる…という内容の詩がついています。輝かしい夜よ、神秘的な夜よ、帰ってきておくれ…と、切なく歌われるメロディーが特徴的で、心に響きます。

個人的にはチェロの深い音色が優しく包み込むように心に響いてきて、失恋時にはぴったりなのではと思いますが、チェロの他にもフルートやヴァイオリン、ピアノソロなど、いろんな楽器で演奏される機会の多い人気の曲です。また、フォーレの作品の中でこの曲とともに人気を誇るのが、シシリエンヌ。こちらもしっとりと美しいきょくなのでぜひお聴きくださいね。

Pelléas et Mélisande, Op.80: シシリエンヌ ~組曲《ぺリアスとメリザンド》より

お気に入りの1曲を…

以上、恋愛で○○な時に聴きたい3曲をご紹介しました。状況や心境に合わせて聴いてみてくださいね。

同じ作曲家の他の作品も少し紹介しておきましたので、そちらも聴いてもらえたらありがたいですし、関連動画などもチェックしてもらって、お気に入りの1曲が見つかれば更に嬉しいです。