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練習しない子にどう声をかけたらいい?習慣づけの第一歩「椅子に座る習慣」をつけよう

「うちの子、全然練習しないんです。」この言葉、何度聞いたことか!

そうなんですよね。子どもたちって大人が願うほど練習してくれない。練習しだすと楽しそうに弾いてるから、ピアノが嫌いなわけじゃなさそう。でもゲームなんて始めちゃうともうダメ。「練習しなさい!」の一言で親子喧嘩が勃発しちゃう。

できれば親も子もお互いストレスなく、ピアノに向かってほしいなと思いますよね。

まずは「椅子に座る」習慣をつけること

ピアノに向かう上で一番大切なのは「習慣」と言いますが、練習の習慣をつけることはなかなか難しいですよね。短期間でできるようになることではありませんので、親の根気も必要です。

そこで、習慣化の第一歩として私がオススメしているのは、まずは「椅子に座る」習慣をつけることです。

椅子に座るだけなら、かなりハードルは下がりますよね。でも椅子に座る習慣がつけば、練習の習慣化の6〜7割は完了すると言っても過言ではないほど、とても重要なことなんです。なのでまずは、ここを目指しましょう。

ピアノを弾かなくてもいい

この「ピアノの椅子に座る習慣」というのは、座ることが目的。だからピアノを弾かなくてもいいんです。ピアノの椅子に座っているならば、本を読んだっていいし、ママとお話したっていい。ピアノの前が落ち着く場所、楽しめる場所になれば、自然と座ってくれるようになります。

逆に「練習しなさいと言われて嫌々座る」「怒られて泣きながら座る」ということを繰り返すと、そのネガティブな感情と、ピアノの椅子に座るという行動とが結びついてしまいます。すると、椅子に座ることでその感情が呼び起こされ、ピアノから足が遠のく原因になってしまうのです。

もちろん、ピアノを弾いていて悔しいことも悲しいこともあるでしょうから、ネガティブな感情がゼロになることはありませんが、ポジティブな記憶の割合を増やせば、その場所は心地よいものに変わります。

何かを始める前に座る

人間って何かを始めてしまうと、それを中断して別のことに取り掛かるのが億劫になりますよね。なので、何かを始める前にピアノの椅子に座ってしまうのがオススメです。

例えば朝起きて、すぐ。顔を洗ったりトイレを済ませて、ママが朝ごはんの準備をしている間に座っちゃう。

幼稚園や保育園、学校から帰ってきてすぐ、もオススメです。手洗いうがい、水分補給やお手洗いはOK。でも、着替えずにピアノの椅子に座るんです。

毎日、同じ時間帯に座る

昨日は帰ってきてすぐ、今日は朝、明日はテレビの前…というふうに毎日違う時間帯に座ってしまうと、子どもたちは「いつ座ったらいいのか」が分からず、習慣がつきにくくなります。

「毎朝、ご飯の前に座る」など時間帯を決めておけば、お子さま自身が「ピアノの椅子に座る時間」を意識できるようになり、「今からピアノの椅子に座ろうね」とママから言われなくても座れるようになります。自立心も芽生えて一石二鳥ですね。

椅子に座ればこっちのもの!

ピアノの椅子に座ることが習慣になれば、残るはあと一歩!あとはちょっとした工夫で、ピアノを弾くようになってくれるでしょう。ピアノを弾かなくったっていい、と、ドーンと構えて、ただ「ピアノの椅子に座る」ことに専念してみてくださいね。

あ、でも、ピアノを弾いちゃいけない訳ではないので、もしお子さんが椅子に座った流れでピアノを弾いてくれたなら、全力で褒めてあげてください。1回通しただけでも、数音弾くだけでも、褒めてあげてください。

褒められると、嬉しい記憶がまた更に蓄積されていき、習慣化が加速します。